ラケットボールとはどんなスポーツ?ルールや競技人口は?日本代表選手も紹介

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ラケットボールとはどんなスポーツ?ルールや競技人口は?日本代表選手も紹介

皆さんは「ラケットボール」というスポーツをご存じですか?「テニス」や「スカッシュ」など、似たスポーツはある一方でそれらよりもルールがシンプルでラリーが続きやすい特性のために「初心者でも始めやすいスポーツ」として知られています。

今回はラケットボールとはどんなスポーツなのかを紹介しますよ。

目次

ラケットボールとは

ラケットボールとは、アメリカで生まれたインドアラケットスポーツです。1950年にジョセフ・ソベックさんが発明、ラケットを用いてゴムボールを壁に向けて打ち合いながら得点を競うというスポーツになっています。基本は1対1のシングルですが、「カットスロート」という1対1対1の3人対戦のルールや、2対2のダブルスルールも存在しますよ。

専用のコートが必要になるスポーツですが、日本には200以上のコートが存在し、30万人以上がラケットボールをプレーしているのだとか。アメリカでは数百万人以上の競技人口がいるとも言われていますよ。

ラケットボールのルール

ここからはラケットボールのルールについて紹介します。ラケットを使ってボールを打ち合うというルールであり、システムはスカッシュにかなり近いです。スカッシュもご存じないという方は、ひとまずテニスのルールを想定していただけると、ラケットボールのルールも理解しやすいと思いますよ。

5面を壁に囲まれたコートで行う

ラケットボールの専用コートは5面を壁に囲まれた作りになっています。前方、後方、右方、左方、そして天井も、全ての壁面を利用することができますよ。

サービスゾーンからサーブを放ってラリースタート、サーブはボールを一度床で弾ませてから叩き、前面の壁にぶつけて行います。この際、サーブが直接前面の壁にぶつからなかったり、跳ね返ったボールがショートラインよりも前の床でバウンドしたり、逆に床にバウンドすることなく背後の壁や天井に当たるとアウト、サーブ権が相手に移ります。サーブが弱すぎても強すぎてもダメなのですね。

床に2回バウンドするまでに打ち返す

サーブの際、レシーバーはレシービングラインより後ろにいなければならず、ボールが床にバウンドするまではレシービングラインを越えられません。しかしサーブのボールがバウンドすることなくレシービングラインを通過した場合は、バウンドする前に打ち返すことができます。

サーブをレシーバーが打ち返した後はそのままラリーが続いていきます。相手が打った球が床に2回バウンドする前に前面の壁に打ち返さなければなりませんよ。なお、この「バウンド」には左右や背後、天井の壁に当たった回数は含めません。

ポイントはいわゆる「サイドアウト制」

どちらかが2回バウンドする前に打ち返せなかった時にそのラリーは終了になります。ここで注意すべきは、ポイントが入るタイミング。ラケットボールの公式ルールでは「サーブ権を持ったプレイヤーがラリーを制した時」のみポイントが入る、いわゆる「サイドアウト制」が採用されています。サーブ権を持っていないプレイヤーがラリーを制した時は、サーブ権が移り次のサーブ権を得ることができますよ。

ゲームは何点先取?

国際ラケットボール連盟の公式ルールでは、15点先取でゲームを得られることとなっています。2ゲーム先取で試合に勝利、しかし両者が1ゲームずつ取った場合の第3ゲームに限り、11点先取制となります。国際ラケットボールツアーの公式ルールでは1ゲーム11点先取の5ゲーム、3ゲーム先取で勝敗を決め、共に10点ずつ取った場合は2点差がつくまでゲームが続く、いわゆる「デュース」が採用されています。

サイドアウト制採用のため、見た目以上に長く続きうるルールになっています。友人間でラフに遊ぶ時はもっと短くし、ラリーポイント制で遊んでもいいかもしれませんね。

ラケットボールとスカッシュの違いは?

周囲を壁に囲まれた一つのコートで互いにボールを打ち合うというのは、ラケットボールとスカッシュで共通しているポイントです。では、この二つのスポーツで違いはどこにあるのでしょうか?

天井を利用するかしないか

スカッシュでは基本的に天井は利用しません。天井も利用するというポイントはラケットボールの特色となっています。また、ラケットボールとスカッシュでは使用する道具にも違いがあり、スカッシュで利用するボールはそもそもラケットボールより弾みにくくなっています。比較的弾みやすいラケットボールのボールなら天井にも当たりうるのですね。

ラケットの違い

ラケットボールとスカッシュでは使用するラケットも大きく異なります。スカッシュではシャフト、いわゆるラケットの持ち手の部分が長くなっており、バドミントンラケットを全体的に太くしたような作りになっているのですが、ラケットボールのラケットはシャフトが無い、及び極端に短くなっています。このあたりは映像を見ればその特徴がよく分かるのではないでしょうか。またラケットボールのフェイス、要するにボールを打つ部分がテニスラケットに近いほどの面積があり、これはスカッシュのそれよりも広いです。

出展:ワールドマイナースポーツ

正面の壁の有効範囲

スカッシュでは、正面の壁に有効範囲のラインがあり、プレーがある程度制限されます。この点については、有効範囲のラインがないラケットボールの方が自由です。

コートのアウトの概念がほぼなく、ラケットは打ちやすく、ボールがよく弾むことから軽い力で打てるといった特徴から、ラケットボールは初心者でも遊びやすいとされているのですね。

球速はラケットボールの方が速い

一方で、注意点としてラケットボールの方が球速が速い、というものが挙げられます。より弾みやすいボールを使うので自ずとそうなってくるのですが、スカッシュが最高時速約200キロなのに対し、ラケットボールでは最高時速約300キロにもなるのだとか。この関係でラケットボールのみ目を守るためにアイガードを使用するという違いもありますよ。

ラケットボールの日本代表選手は?

ラケットボールの日本代表選手には葉梨彩子選手が挙げられます。全日本女子シングルスランキングで1位にも輝いており、世界選手権にも複数回出場していますよ。

また、清水弘史選手は1998年から2009年まで全日本ダブルスで8度優勝、2000年から2003年までで全日本選手権4連覇を果たすなど圧倒的な実力を見せていました。2003年のUSオープンでは3位入賞、まさしく日本ラケットボール界歴代最強選手にして日本のラケットボールを代表する選手なのですね。

最後に

今回はラケットボールとはどんなスポーツなのか、ルールや競技人口や日本代表選手について紹介しました。1970年には日本にコートが3つしかなかったというラケットボールですが、約50年で66倍にも膨れ上がっているのですね。これからもきっとドンドン広まっていくことでしょう。

この記事を書いた人

バドミントン歴は約8年。「へぇ〜」と楽しめるような記事を目指して、バドミントンの魅力をわかりやすく、ちょっとでも身近に感じてもらえるような情報を、マイペースに発信中!

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