シャトルを打ち合って相手のコートに落とす、球を使わない球技「バドミントン」。「オグシオ」「ワタガシ」など、日本ではダブルスの強力ペアがメディアを賑わせてきましたが、バドミントンの日本の強さってどれくらいなんでしょうか。
今回はバドミントンの世界ランキングにおける日本人の順位、強豪国、発祥国や歴史を調査しました。
現在のバドミントン世界ランキングは?
バドミントンの世界ランキングは、世界バドミントン連盟(BWF)が毎週発表しています。各種大会毎に、好成績の選手にポイントが付与され、過去52週間に出場した大会の中でポイントの高い10大会を加算することでランキングが算出されます。同じ成績であっても、もらえるポイントは大会によって上下しますよ。
男子シングルス、女子シングルス、男子ダブルス、女子ダブルス、混合ダブルスにそれぞれランキングが出されています。2025年の11月4日時点のランキングでは、日本人選手はどれくらいの順位につけているのでしょうか?
男子シングルス
男子シングルスでは、10位に奈良岡功大選手、13位に西本拳太選手が名を連ねています。特に奈良岡功大選手は、2023年に22歳の若さで世界ランク2位を達成した経歴を持つ選手です。全国中学校大会で3連覇、全国高校総体で優勝など、学生時代から輝かしい経歴を残してきた奈良岡功大選手は、2023年の世界選手権で準優勝、同年の中国マスターズで優勝しBWFワールドツアー初タイトルを獲得。2023年に飛躍を果たしたのですね。
女子シングルス
女子シングルスでは、3位に山口茜選手、8位に宮崎友花選手が名を連ねています。世界選手権で三度優勝を果たしている山口茜選手は、2022年に世界ランキング1位を獲得、正真正銘のトップランカーです。ここ5年、2位→1位→3位→3位→3位と、安定して高順位をキープしています。一方、宮崎友花選手は2025年時点でまだ19歳。2023年に39位、2024年に12位と来て、2025年に8位ですから順調に成績を伸ばしているのですね。
男子ダブルス
男子ダブルスでは、11位に保木卓朗選手、小林優吾選手ペアが名を連ねています。同ペアは2021年に日本人初となる世界選手権男子ダブルス優勝を果たしており、2022年には世界ランキング1位も達成しました。獲得したポイントが約一年しか保持されないというランキングシステムの特徴もあり、近年は少し順位を落としてしまっているようですね。
女子ダブルス
女子ダブルスでは6位に福島由紀選手、松本麻佑選手ペアが、7位に岩永鈴選手、中西貴映選手ペアが、8位に松山奈未選手、志田千陽選手ペアが名を連ねています。松本麻佑選手は永原和可那さんとのペアで2018年、2019年に世界選手権を連覇、世界ランク1位にも輝いた経歴の持ち主ですが、2024年より福島由紀選手とペアを組み、早速上位につけています。松山奈未選手、志田千陽選手ペアは過去に世界ランク2位まで上り詰めていましたが、2025年8月を最後にペア解消となっています。
混合ダブルス
男女混合ダブルスでは、8位に緑川大輝選手、斎藤夏選手ペアが名を連ねています。高校二年生から同い年コンビで混合ダブルスを組んでいる「ミドサイ」二人は、2023年に13位、2024年に15位だったところ、2025年には8位と順位を上げてきていました。しかし11月4日、緑川大輝選手が新たに松山奈未選手とペアを組むことを発表したため、ミドサイペアは解消になる見込みです。
バドミントン強豪国はどこ?
ここまでの情報を見ると、日本人選手の中にも世界ランキングトップを経験している選手は多く、日本も十分にバドミントン強豪国のように思えます。その他のバドミントン強豪国には、どういった国が挙げられるでしょうか。
最も強いとされているのは、中国です。2012年のロンドン五輪で全5種目を中国勢が制したのは印象深いですよね。現在のランキングを見ても、男子シングルス1位が中国のシ・ユーチー選手、女子ダブルス1位も中国勢であり、混合ダブルスでは1位、2位を中国勢が占めています。
アジアにバドミントン強豪国が多い
中国、日本同様バドミントン強豪国に挙げられるのが韓国です。女子シングルス1位は韓国のアン・セヨン選手、男子ダブルス1位も韓国勢なんですよ。他にもタイ、台湾、インドネシアなどもバドミントン強豪国に数えられるようで、アジアにバドミントン強豪国が多い傾向にあることが分かりますね。
他の上位ランカーの出身国は?
他に各種ランキングで上位に君臨する選手の出身国はどこなのでしょうか。男子シングルス2位のアナス・アントンセン選手はデンマーク出身、男子シングルス7位、8位の選手及び混合ダブルス5位のペアはフランス出身、男子ダブルス2位、4位、5位のペア及び女子ダブルス2位のペアはマレーシア出身となっています。特に男子ダブルスで圧倒的な強さを見せるマレーシアが印象的ですね。
バドミントン発祥の国は?
バドミントンの誕生については諸説あるとされていますが、イギリス植民地時代のインドのプーナで1830年代に奴隷達によって行われていた、皮の球をラケットでネット越しに打ち合う「プーナ」という遊びを、インドからアメリカに帰った兵士が1873年に本国に伝えたのが始まりとされているのだとか。イギリスのグロスタシャーにあるポーフォート公爵サマセット家の邸宅「バドミントン・ハウス」で紹介されたため、バドミントンという名称がついた、というのが有力な説なんですって。
この起源については疑問視する声もあるものの、バドミントンの国際的流行の下地を作ったのはイギリスだというのは間違いないようです。
1934年に世界バドミントン連盟が誕生
1893年にイギリスにバドミントン協会が誕生し、ルールの統一が進んでいきました。1899年に第一回全英オープンが開催、その後カナダやデンマーク、オランダ、フランスなどにバドミントン協会が設立、1934年には世界バドミントン連盟が誕生しましたよ。オリンピックでは、1972年に初めて公開競技として実施、1992年から正式競技として採用されています。
日本には1921年に伝わり、1937年にバドミントンクラブが設置され、終戦後に日本バドミントン協会が設立されてバドミントン普及が加速しました。
最後に
今回はバドミントン世界ランキングの日本人選手の順位、バドミントン強豪国、発祥国や歴史について紹介しました。アジアが強い傾向にあるスポーツというのはなかなか珍しいですよね。これからもアジア諸国で切磋琢磨しながら、日本人選手に好成績を出して欲しいですね。これからの戦いからも目が離せませんよ!










